あらた

レディ・バードのあらたのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
4.6
超良い!
ものすごく普遍的な青春映画。
イケてるグループに入るためにイケてない友達と距離をとったり、ダサい恋愛して傷ついたり、親と衝突したり、教師にイタズラしたり、酒飲んで吐いてみたり、変な名前を名乗ってみたり、友達とオナニーのやり方を話して笑ったり、田舎町の地元を嫌ったり、そんなことを繰り返しながら、少しずつ成長していく、本当にどこにでもある青春。
もう全てが痛々しくて愛おしい。
『河よりも長く緩やかに』や『夢見る頃を過ぎても』あたりの吉田秋生マンガを好きな人は、きっとこれもドンピシャ。

あと、母親の描き方が素晴らしい。
親もまた不完全で(それこそ毒親の要素もある)、親子が互いに愛情もあるのに苦しめあってしまう姿がこの上なくリアル。
「親子間で素直に相手への愛情を示せる、受け入れられるようになる」ということが大人になるということなのだと感じた。
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