地球にやさしい世の中を実現するために発明された画期的な技術によって人間をミニ化することに成功。厳しい審査を経てミニ化された人たちは専用のコミュニティタウンに暮らすことができるという未来を描いたSFコメディでした。
人間が10cm程度になってしまうので、ゴミ排出量もエネルギー消費量も減って、いわゆるサステナブルな社会が実現できるっていう発想は面白いと思いました。一方で、税金半分以下で済むのに普通の人とミニ化人の投票権の重み付けが変わらないなんて不平等じゃないか？って現実的な意見も出て興味深かったです。
ベトナム人役のホン・チャウは『ザ・ホエール』（'22）での堂々とした演技が素敵でしたが、本作ではベトナム語訛りを誇張したような外国人役を演じさせられた感がちょっと不満でしたが、そんな中でも魅力的な演技が確認できてよかったです。特に後半の「ノルウェーに私もいくわ！ありがとう！！」のセリフと演技は心がギュッとさせます。感謝された３人のおじさん達の気まずそうな表情も、この彼女の演技があったからこそ一番笑える…。
ホン・チャウの今後の活躍に期待したいです。
