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ダウンサイズのHKのレビュー・感想・評価

ダウンサイズ(2017年製作の映画)
3.3
この映画、6年前の作品ですが5年前にfilma始めるまで映画から遠ざかっていたもので存在すら知りませんでした。
なんと50年以上前のTV特撮『ウルトラQ』第17話の「1/8計画」とそっくりな設定。
人口増加や地球上の資源枯渇等の解決策として人間を小さくしてしまう技術が完成した未来のお話。
1/8計画どころか本作では1/14計画とさらに小さくなりました(約13センチくらい)。

50年以上も前の作品に比べて、さぞかし映像もストーリーも見どころ満載のエンタメ作品になっているだろうと観てみると・・・
う~ん。思ったよりかなり地味。

多くの人が小さくなりたがる理由が、小さい分何事もお金がかからずゼイタクに暮らせるとか、忙しく働かなくて済むとか、ここにきてなお金儲けしたいとか、結局は小人の世界でも貧富の差や人種差別は無くならないとか、多くの問題は何も変わらないというあたりはちょっと面白かったものの・・・

前半はまだ大小の人間の対比映像(新鮮さはほぼナシですが)がありましたが、後半の小人の世界が舞台になってからは皆等しく小さいためなんら変わり映えしない光景が延々続き、せっかく13センチになったマット・デイモンが、絵的にスモールサイズならではのメリットにもデメリットにもとくに遭遇しないし、失意のまま何の活躍もしないためかなり退屈。

『ウルトラQ』では万城目淳と一平が大きなまま小人の街に入り込んで、家をまたいだら電線に足が引っかかってバチバチッ!なんてシーンが面白かったんですが、そういうシーンは全く無く、小さくなったが故の自然の脅威も全く描かれません。
お話も主人公を身体のサイズとはどんどん無関係と思われる方向へ・・・
なんのために小さくしたのか?

終盤、主人公がシェルター入りしようとするシーンは『未知との遭遇』みたい。
小人の世界でパーティ三昧のクリストフ・ヴァルツは安定の嫌味キャラ。
この東洋人女性はどこかで見たことあるようなと思ったら『ホエール』の看護師でした。
髪の毛と眉を剃ったときのマット・デイモンは堅気の人には見えませんでしたね。
HK

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