ちーくん

教祖誕生のちーくんのレビュー・感想・評価

教祖誕生(1993年製作の映画)
4.3
めっちゃ面白い。北野武の元で助監督を務めていた監督、原作ビートたけし、キャストは萩原聖人に玉置浩二、岸部一徳、そしてビートたけしと謎に豪華なメンバーなのも面白い。中でもやっぱりたけしが面白すぎる。教祖を殴ったり蹴ったり暴言吐きまくったりで最高すぎる。その男凶暴からソナチネあたりまでの武って本当に色気があってカッコいいよなぁ。危険な香りがするのもいい。あと、本当に信者っぽかった玉置浩二も良かった。個人的に一番歌が上手い歌手だと思ってるからこんなこともやってたんかいと少し笑っちゃった。というかこれフィクションで大げさにやってるにもかかわらず実際にある宗教団体の方がヤバいの笑っちゃうよなぁ。小さい仏像5万10万というのも大げさにつけたんだろうけど、今観ると統一教会が聖本を3000万で売っているから全然かわいいもんだなと思っちゃう笑。別に批判するつもりじゃないけど信者もよく合同結婚式とか霊言とか空中浮揚とかを真面目な顔して見れるよなと思う。俺がそこにいたら大爆笑して殺されちゃうかもしれない笑。新興宗教の創始者もビジネスという点では凄いよなぁと思う。科学的根拠が全くないながらもある程度信者を集めちゃうというのはやっぱり一つの才能なんだなと思う。コメディ映画としても充分面白かったし、少なくともブラックコメディ映画という点では一番好きだった。スタッフも北野組で原作とか主演みたいな役もたけしだったからか皮肉が効いたギャグや間とかも北野作品みたいで大好きだった。とか言ってるのも自分が北野武信者だからか。
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