教祖誕生の作品情報・感想・評価

「教祖誕生」に投稿された感想・評価

チェケ

チェケの感想・評価

3.0
夜叉然り大久保清然り司馬然りたけしは静かに狂ってるオッサンを演じさせると上手い。
原作はたけしなんだね。
たけしが演じてる役の教団がどんどんデカくなっていって、あれ?こいつ結構大物なんじゃね?ってなるんだけど、最後のオチを見てあぉ結局小物なのかみたいな安心感があった。
あと何気に劇中の曲が好きだったりした。
f

fの感想・評価

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最初は自我がない感じのフツーの青年が、その真面目さゆえに宗教にどんどんのめり込んでいき、覚醒してしまう…という役どころ、萩原聖人にあて書きみたいにぴったりで感心する。
ビートたけし演じる司馬の語る宗教論は、なるほどと思わされるところもあり、明らかにインチキにみえる新宗教を信じるメンタリティが少し分かったような気がした。たけしって頭いいんだな。
映画としては、もっと面白くできるテーマなのになーという惜しい感じが残る。
笑う、それだけ。フェリーでの出会いシーン…見せ方が下手くそ。あざとさが残る。何となく話の流れが分かってしまう。ストーリーも途中から飽きてくる。
静かにまったりしっとり狂ってて確かにしっかりじっとり壊れてた。好い。
Mutant

Mutantの感想・評価

4.6
音楽のセンスがまず最高点。

TRICKの元になってんじゃないか?ってくらい、

新興宗教の独特の空気や怪しさや田舎臭さをお見事に表現してる。

ただの凡人も、修行の末悟った気になり、神輿の上で飾られ、崇められると特別な存在になった気になるもの。

そして実際は"置物"であっても、皆が崇める人を目の前にすると、本当に特別な人間に見えてしまうもの。(実際ラストの萩原聖人は"ホンモノ"ように見えてしまう)

"人は目に見たものしか信じない"

嗚呼なるほどと思った。

ビートたけしがこの映画の80%の味を占める。

とにかく、むっちゃセンスある映画。

ラストの5年後に至るまでの続編があるのなら、

是非とも1700円を払って観たい。

このレビューはネタバレを含みます

 新興宗教団体にひょんなことから入信した若者が新しい教祖様になってお金儲けとか信仰とかいろいろ宗教団体の内部で体験していく話。

 新興宗教を皮肉っているブラックコメディとして楽しめる映画でした。いろんな場所で布教をして車いすのおばあさんに手をかざすと立ち上がって歩けるようになってみんなびっくりするけど、そのおばあちゃんが宗教団体が乗る電車に走って乗ってきてその一行に合流してサクラだったと判明して、この団体はインチキじゃないのか? と思うけど、団体の幹部たちは主人公に無茶苦茶な理論で妙に納得させてしまう。新興宗教団体の教祖様は起こす奇跡がインチキで幹部は金儲けしかしていないという。いわゆる新興宗教団体の怪しいイメージをそのまんまやっていて、ステレオタイプっちゃステレオタイプな悪い宗教。を描いてしますが、妙にリアリティに感じてしまうのも不思議です。

 ビートたけしさんが事故前で怖いイメージをそのまんまに表では優しいけど、裏では教祖様をぶん殴ったりして怖い。岸辺一徳さんも幹部で怪しさいっぱいで、玉置浩二さんは純粋に宗教を信じている青年を演じていてお見事でした。

 主人公の青年が興味本位で入信するけど、勝手に教祖様に祭り上げられて役割を演じるけど。その役割を全うしようとして本気で修業をして宗教に目覚めていく。主人公の萩原聖人さんと玉置浩二さんは宗教を純粋に信じていて、一方のビートたけしさんと岸辺一徳さんは宗教を金もうけの手段としか見ていなくて、その対比の面白さ。

 ただギャグをふくめて全編楽しめますが。見終わってみると満足感が少なかったです。宗教に目覚めた主人公と金儲けの幹部たちとの対立が深く描かれないのが不完全燃焼な原因だと思いました。
外から見る宗教団体ほど怪しいものはない
実際に入信してしまうとそのことには気づかないのか
インチキ新興宗教一行と遭遇、彼らの地方行脚についていく荻原聖人演じる主人公が教祖をやらされる羽目になる、たけし流"教祖のつくり方"。

僕は黒沢清監督の『CUREキュア』を見てるので、荻原聖人が教祖になると聞いても大して違和感なく、むしろ霊感強そうでかなりの適任者に思えてしまう。そもそも個人的には冬ソナでペヨンジュンの吹き替え担当してただけに、声色が神に近そうなんですよね~(笑)

以下だらだらとこの映画で考えたこと。

この映画では北野武&岸部一徳の無神論者コンビが教団を牛耳ってましたが、幹部には無神論者も有神論者もどっちもいる方が組織的には健全そう。要はバランス感覚?教祖が崇められ過ぎると暴走に歯止めがかからないし、逆に偏ると教祖がぞんざいに扱われすぎて…。それを極端に見せた描写も見られたのは面白い。

「どうして教祖になるとみんなその気になっちゃうのかな?」
傀儡政権も同然だろうがトップが夢見がちなのもなんだか皮肉的。

今回はインチキ宗教の中のお話だけれども、そもそも本物の宗教なんてあるのかなぁ?なんてことも考えこんでしまう。宗教すべてがある意味本物でもあるしインチキでもあるのでは?と。どんな世界宗教も最初はこの映画のたけし教団と変わらない弱小宗教だったはずだから…。

ただこの映画の出来自体はやや物足らない。色々と興味深いことが多かっただけに「もっと面白くできたはず!」という気持ちでいっぱい。といっても当時はオウム全盛期(?)の93年公開映画だったので、これ以上は切り込めなかったのかもしれませんが(^^;
だとしたら今の時代の僕がどうこう言えるものではないですね…
Insop

Insopの感想・評価

3.0
新興宗教を背景に、真摯に信仰する信者、利用して金儲けする幹部、その気になっちゃう教祖などを皮肉たっぷりに描いた作品。

ビートたけし、岸部一徳、玉置浩二ら演技のうまいキャストが話を盛り上げる名作コメディ。