ももい

ザ・サンドのももいのレビュー・感想・評価

ザ・サンド(2015年製作の映画)
3.3
子どもの頃に遊んだあぶない!落ちたら死ぬぞ!を地でいく映画

ジャンル映画や所謂B級映画と言われているものは今まであまり観てこなかったのですが、面白かった!結構ハラハラしながらみてました。

低予算である為、化物をいかに見せずに緊張感を持たせ、ハラハラと彼らの動向を見守らさせるのは一重に俳優陣の演技と脚本、演出、そして音楽のなせる技だと思いました。
ワンシチュエーションにしてるのも活きている。

よくこういった映画にはやらかし野郎が出てくると思うんですが、彼らの中にその状況を最悪にする人物がいないっていうのも好感度が高かったです。


もちろんツッコミどころが無いとは言えないけれど、物語を進行させていく為には必要であると思い目を瞑りましょう。先に気づきなさい!や、もっと良い方法があるだろ!と思わんこともないがやむなし。

絶対乱チキパーティー後の夜は阿鼻叫喚だったはずなのに何故誰も気付いてないんだ!とかはみんな泥酔してたのかな、とか化物の捕食シーンに統一感がなかったので(あえてそうしてたのかは定かではないが)静かにサッと食べられてたのかなとか諸々は優しくこちらから歩み寄りました。
映画を見る上で歩み寄りって大切だなと今作を通じて感じた次第です。



出来ることなら最後まで化け物は姿を現さないほうがよかったな〜
2015年作品なのにCGが90年代すぎてうそでしょっ!となりひっくり返ってしまいました。(薄々勘付いてたけど)

でもそこでどひゃーっとひっくり返るくらい、そこまでの映画の流れが良かったんです。ストーリー上、決着をつけねばならんとは言え、、、無理するな!今までの流れを汲んだこの映画の良さを活かしてくれ!と勝手に思ってしまいました。

酷評も多いけれど、わたしは結構好きです。
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