えにーでいなう

ブルーに生まれついてのえにーでいなうのレビュー・感想・評価

ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)
3.9
何気なしに音楽にまつわる映画を見たくて選んだ作品。なんだろう、多分退廃的な雰囲気に浸かりたい気分だったのかな。

ミュージャンの伝記映画には付き物のドラッグが蝕む人生のひと時を描いた作品。
ジェーンとバンで生活する姿、クリーンになって健康的になっていくチェット、朝焼けの中海辺を散歩するシーン。お互いの唯一の理解者だというような親密感があり逆に行先の不安感を感じさせる。

最後の演奏シーンでは、楽屋での重要な選択を終盤に持ってくるあたり上手く見るものを惹きつけている。
チェットがキメてる状態で吹いているシーンで、回想としてエレインとの思い出が挟まれる(あれはジェーンじゃなくてエレインだよね?違ってたらすみません)。この辺り、チェットの悲しさが見え隠れしている気がした。

(実際にはジェーンという女性は架空の人物だし、元奥さんのエレインもどうして別れたのか不明。)