冒頭、シャーリー・マクレーンの若かりし美しい写真が映し出される。
その後、今のシャーリー・マクレーン、
シワが目立つがこの歳になっても、凛としてアップが映える。
彼女が演じるのは、財を成した女実業家ローラ。今は一線から退き、ひとり豪邸で暮らす。
使用人に感情的に当たり、細かい指示を出している、嫌な婆さん。
たったひとりで食事をして、酒を飲んでいる。
そんな難しい老婦人が自分の訃報記事を頼みに行く。
何でも、自分の思う通りやらないと気がすまない。
私の一生を端的に表す素晴らしい訃報文を書け!と。
頼まれたのがアマンダ・ セイフライド演じるアン。
アンはいつも通りローラと関わりがある人を調べていくが、
ローラの名を聞いただけで、拒否や怒り出す人ばかり。家族とは疎遠、元同僚や知人はみんな毛嫌い。さあ、、、
2人の掛け合いのテンポも良く、映画は当初の予想通りに展開していくのも快い。
方向性や着地点は分かる、予想できる。
そのこと自体は悪いことじゃない。
でも、この映画がスタートの好調さから一気にトーンダウンするのは、それが原因ではない。
つまり、予想よりさらに甘い展開が待っていたのだ。
甘いというのとちょっと違うかな。ご都合主義というか、わざとらしいというか、
ローラが中盤にある職業に就くんだけど、、
そんなに簡単にできること?
貧しい黒人の子の師になるところも、実にわざとらしい。
だから、ローラとアンと少女のロードムービー的な場面で、いいシーンを作ろうとしてるんだけと、僕としては、それまでの展開にあまりにもリアリティがないので、さっぱり乗れなくなってしまった。
これはやはり脚本の弱さだも思う。
それから、禁断のダメ出し、
アマンダ、どうも一本調子に見えるんだけど、、、
尻すぼみのハートウォーミング作でした。