むっしゅたいやき

彼らはフェリーに間に合ったのむっしゅたいやきのレビュー・感想・評価

3.8
カール・Th・ドライヤー。
交通安全に関する広報作品。
原作はノーベル文学賞作家、ヨハンネス・イェンセンによる同名小説。
港から約70km離れたフェリー乗り場へ急ぐカップルの行く末を描いた作品である。

本作はこれ迄のドライヤーの短編とは異なり、起承転結の整った物語としての形式を備えている為、非常に見易い。
一本筋物であるが、スピードメーターのカットインを多用しており、彼等カップルの焦燥感が画面越しに善く伝わって来た。

併し、この時代にも既に幅寄せをする悪質ドライバーは居るものなのだなぁ。
間に合ったのが“フェリー”なのか否かは別として、「ドライヤーらしい劇作品を観た」と言える映画である。
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