完全な宗教映画。
原作はアメリカでベストセラーになった小説みたいだけど、クリスチャンや、身近にクリスチャンのいる人、環境的にキリスト教の教義が染み付いている人は、これを観て感動するのだろうか?
主人公と同じ目にあったら、多分私はゆるせない。
ファンタジーと割り切ってみたとしても厳しい……。
そもそも赦すって、どういう気持ちでいればいいんだろう?
自分を神と同じポジションと捉えてなければ難しくないか?
それこそ、家族でも他人でも"下々の者"とみなければそんなに大きな心ではいられないのでは……。
行き場のない怒りや憤り、後悔など、自分では手に負えない感情を手放す=赦す、なのはわかるけれども、そんなに人間ができてる人ってどのくらいいるんだろう?
敬虔なクリスチャンなら容易いことなのだろうか?
作品としてはキャストや映像、絵造り、音楽など良いのだけれど、やっぱりモヤッとした気持ちが消えないな……。