イチロヲ

美女のはらわたのイチロヲのレビュー・感想・評価

美女のはらわた(1986年製作の映画)
4.0
人身売買の毒牙に掛けられた少女の死を見届けた精神科医(小沢めぐみ)が、秘密組織の新たな標的にされてしまう。リベンジ劇とクリーチャー系のホラーを掛け合わせている、日活ロマンポルノ。ガイラ監督による、はらわたシリーズ第2弾。六月劇場製作。

前半部では、秘密組織のメチャクチャな内部模様を見世物的に描写。違法なクスリ(媚薬)を利用した人身売買を斡旋しており、ひとたび構成員がミステイクすると、インポのボス(吉沢健)が猟奇的な折檻をおこなう。

後半部に入ると、組織が使用しているクスリの副作用により、主人公が両性具有のクリーチャーへと変身する。相手の頭をかち割ったり、巨大ペニスで突き刺したり、八面六臂の活躍を見せてくれる。

女体の曲線を反映させたデザインになっていないため、変身すると主演女優の存在が完全に消されてしまう。その一方、クスリの効果を味わっているときの、恍惚の演技は見応えあり。個人的には、地下系エンタメとして、高く買うことができる。
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