【ヴンダーカンマー・ミュージカル】
シュヴァちゃん初期の、これは…MVだね!www
Wikiに、“原題は本来「博物誌」と訳されるべきだが、この邦題で定着している”とあるが、自然の歴史というより、自然を観察してきた人の視点史、みたいなものかと。
元ネタは昔々のプラハ皇帝ルドルフ2世による「驚異の部屋(ヴンダーカンマー)」で、そこに集められた…ような?世界の珍奇品を、テーマごとに割って、音楽に乗せ、踊らせているんですね。
シュヴァちゃんとしては、故郷の偉人の遺産で、嬉々として遊んでいる。
この背景を知らないと、表面は遊んでいても堅苦しい映画、とも見えるかも?
各テーマのオチを、“美しくない食”で結ぶのはシュヴァちゃんらしいが、改めて見直すと、あまり効いていないように思えるし、それこそ、型にはまって堅苦しい印象を受ける。
それでも、巨人の初期作と思えば、優秀な映画でありましょう。
かなり近視眼的な画づくりだけど、これをグッと俯瞰すると、クエイ兄弟の『ヤン・シュヴァンクマイエルの部屋』になるわけだ!
<2023.7.31記>