健多郎

ほんとうに映した!妖怪カメラの健多郎のレビュー・感想・評価

3.5
捏造とヤラセに心血を注ぐはなし

「監死カメラ」シリーズのスピンオフ的POVなんですが、凄まじい内容でした
一言で表せば「めちゃくちゃユルい『コワすぎ!』」
ナビゲーターの漫画家・いましろたかしと映画監督・寺内康太郎のコンビが各地で妖怪を探すんですけど、もうほんとずっとユルい
寺内康太郎のやる気なさすぎるナレーションもあって、考えられないくらいユルい
妖怪が出てくるシーンよりも、そこに至るまでのディテールが(良い意味で)雑すぎて面白かったです
あまりにもユルくてヘタなコメディ映画の5倍くらいは笑えました

オープニング映像でカンペガン見
河童が見つからないのでホームセンターで材料を買ってきて捏造映像を撮ろうとする
蛇女がどう見ても普通の女性だったのでハイクオリティなCGで加工してみる
ギャラが出そうにないので妖怪の代わりに幽霊を撮りに行く
しかもあっさりと幽霊が見つかって、同じ幽霊を相手に何テイクも映像を撮る
…とまあ、ユルい例を挙げるだけでも枚挙に暇がないです
怖がらせる気のないホラーが好きな方には特にオススメ!
万人にオススメしたいけど、絶対に万人ウケしませんし!

ちなみにこれが第1巻なんですが、第2巻以降は「監死カメラ」シリーズが打ち切られたからか発売されていません…
かなり好みの作品だけに残念ですね
健多郎

健多郎