やまもとしょういち

ワイルド コンビネーション:アーサーラッセルの肖像のやまもとしょういちのレビュー・感想・評価

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DVDを購入したので繰り返し見ることになるでしょう。

▼1回目(2023/06/28)
ヒッピー世代がゆえにそもそも東洋文化に関心を持ったり、しかもそれが高野山に行ってみたいと両親に手紙を書くくらいだったというのが、とても興味深かった。

主にジュリアス・イーストマンとの接点を探るために見たので、あまりきちんと見れている気はしないけど、評伝と行ったり来たりしながらアーサー・ラッセルのミニマルミュージックはフィリップ・グラスのお墨付きレベルだったこと、Dinosaur Lで手がけたディスコナンバーはロフトのクラシックとなり、ラリー・レヴァンの「史上最高のお気に入りの一枚」となったことを知る。

とんでもない才能の持ち主であったことがその逸話からは伝わってくるのだけれど、生前に適切な評価を得ることがなかったがゆえに映像資料がそこまで残っていたわけではないのが悔やまれる。

音楽的に限りなく冒険的で、それゆえに実はめちゃくちゃ難しい人だったということが両親の言葉からも伝わってきてとてもよい。