このレビューはネタバレを含みます
ダフネ・デュ・モーリア原作『レイチェル』。19世紀の英国コーンウォール地方が舞台のサスペンス。主人公を育てた従兄から悲痛な手紙が届く。従兄の妻レイチェルは本当に彼を死に追いやったのか。主人公の思惑とは違う魅力的なレイチェルに次第に夢中に成り、惑わされ、最後には心が迷宮入りに成る作品。
妻レイチェルを演じるレイチェル・ワイズの演技力も相俟って誰も真相が解らないまま、心のモヤモヤだけが残る映画でした。実際にレイチェルがしたたかな女性で手を汚したかも知れませんし、もしかすると従兄アンブローズと主人公フィリップの妄想かも知れない。其のデリケートな機微をレイチェル・ワイズが上手く表現して居たと思います。