深作欣二監督が大正時代の名士達が織りなす激動の時代を描く劇作品。主演は与謝野晶子役に吉永小百合。他、緒形拳、松田優作、松坂慶子、池上季実子、等脇を固める俳優陣は個性豊か。吉永小百合さんは与謝野晶子と大分イメージが違いましたが(そもそも吉永さんは何を演じても吉永小百合なんですよね。←褒めてます)子供を11人持つ身で恋の激情に駆られる晶子を演じるには上品な気がしました。一方、有島武郎を演じた松田優作氏の何処か空虚で抑えた演技と佇まいには惹きつけられました。優作さんの衣裳スタイリングは私が好きな北村道子さんなのも良いです。
松井須磨子役の松坂慶子さんの『サロメ』の舞台演技は一見の価値有り。