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ジョン・F・ドノヴァンの死と生のnewのレビュー・感想・評価

3.6
人気のテレビシリーズに出演し、瞬く間にスターになった俳優のジョン・F・ドノヴァンが、29歳の若さで亡くなる。やがて謎に包まれた死の真相が、11歳の少年ルパートとの間でひそかに交わされていた100通以上におよぶ手紙によって明らかになる。

「Mammy」等で知られるドラン監督作品。
あらすじや予告を見る感じサスペンスなのかなあ?と思いきや、表題の通り「死」と「生」という重いテーマを描いた作品。
芸能界という注目を浴びる光り輝く世界であるが故に自分自身を表現することが出来なくなった孤独を一人の少年と文通を通じて分かち合うストーリー。主役のキット・ハリストンの表面だけと笑顔から怒りの感情の爆発まで、繊細に感情の機微を表現していて素晴らしい。
ドラン監督らしい母と息子の絆もややこしくも美しく描いている。

2020年96本目
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