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ジョン・F・ドノヴァンの死と生のMNRLAYのレビュー・感想・評価

3.2
ドラン監督の作品は核になるテーマは一貫していると思うけど、それを覆う幾重もの殻を剥がすのがいつも難作業。今作はさらにジョンとルパートの二人の境遇が対比しながらも重ねて描かれていることで、よりボヤケた印象。

でも結局のところはアイデンティティの問題や、面倒だけど切り捨てることもできない家族、特に母親との関係に悩み、受け入れて乗り越える自分、というストーリーが、様々なエピソードの積み重ねの先に見えてくる。

ありのままの自分の姿を見せることへの恐怖と憧れ、そしてそれができる世の中になりつつあることへの希望、そういうものが込められた作品だったように思う。
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