このレビューはネタバレを含みます
すごくよかった
終始静かで起伏の少ない話だけどつくった人というかテーマとメッセージがすごく伝わってくるこれが言いたいんだろうなっていうのがわかる
未知の言語へのアプローチが面白かった
言葉は道具であり武器であり相互理解や対話は尊く素晴らしいという考えをここまで丁寧で斬新に描かれていてすごいなと思った
バベルの塔を連想したのでキリスト圏の方によるお話なのかな
「使用する言語によって話者の思考が影響を受ける」というサピア・ウォーフの仮説は知ってたけど高次元の存在が持つ時の概念がなくなるっていう脳の変化はかけらも思いつかなかった面白い
パラレルワールドへの解釈が気になるところだけど
控えめな学者ドネリー氏がやさしくて素敵でかわいかった
主人公に「未来が見えたらどうする」と聞かれた時に「もっと気持ちを伝える」って言う答えがすごく良くて物理学者なのに…と人間性を感じられて胸にきた
将来がとてもつらい出来事に繋がるとわかってはいてもその道を選択した主人公の勇気と意志が良い
たぶん映画館で観てたら音めちゃくちゃよかったんだろうなと思った
ultra HDのディスクを手に入れたのでいつか良い環境で観たい