このレビューはネタバレを含みます
おそらくほとんど全編において手持ちショットで画角上の水平があえて取られておらず、カラーグレーディングも相まって映像が自然な質感であったことには驚きました。それらは日常生活にエイリアンが介入してくる様をよく表現していたと思いますが、作品全体を通観したときに最も有効な手法であったかに関しては少し疑問に思いました——何せ「未来予知による全世界の和平」まで物語が到達してしまうのです。この辺りはぜひ原作を読んでみたいと感じました。文字のデザインはとても興味深かったですが、反面、彼らの発する声のデザインは地球の物理法則を予期させるものでありすぎたかもしれないとも感じました。