カッシー

メッセージのカッシーのレビュー・感想・評価

メッセージ(2016年製作の映画)
4.5
どうしよう、気持ちが文字に起こせない。
ちょっと言葉で表せないくらい映画体験としてとんでもない一作でした。
"ヘプタポッド"や"殻"の禍々しさ。初めて殻の中に入った時のものすごく嫌な感じの演出。さすがドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。

ここから先、ちょーっとだけネタバレというか、勘のいい人はわかっちゃうかもしれないこと書くんでもう観たという方だけ下の方にスクロールして読んでいただけると嬉しいです。


























これって、映画一本で高次の概念を映像的に体験をしてることになりますよね。これえらいことですよ。これこそ新時代の2001年宇宙の旅といってもいいのでは?全然言葉で表せない。オープニングからラストシーンにかけてあの円形の文字(←ここ重要)同様すべてが繋がりドーンと感動させられる。神にも等しい存在となったあとに下す決断に、人間として生きる難しさと美しさが感じられる、そんな素晴らしい余韻が残る大傑作だと思います。
実は途中まで、1人の登場人物に集約されすぎている気がして(ここの部分で、だから何?みたいな感じでしらけちゃう人も多い気がしなくもない)、壮大なSFスペクタクルとは違った方向に物語が進んでちょっとモヤモヤしていたんですが、すべて観終わるとほんとに気持ちいいというか"あぁ"とため息がでる感じがたまらなかったです。
カッシー

カッシー