なんとも新しいアプローチの映画だなという印象。全体的に暗めの映像とゆーったりと静かな雰囲気で、突如出現した未知の生命体と、言語という観点から彼らの思考を解読せんとする女性の物語。冒頭から独特な雰囲気で、ぐんぐん引き込まれる。あとは映像、造形の美しさもその理由の一つとしてあったり。最後に辿り着く真実は決して分かりやすいものではく、がっちりハマって腑に落ちる、そんな結末を期待すると物足りなさを感じるかも。やや、ぼんやりし過ぎではと思う所もあるけど、主軸となるメッセージはきっちり伝わるようにはなってるんではないかな。一応冒頭からの伏線は最後に回収されるけど、ガツンとくるようなものではなく、ほぉ、なるほどねと、そういう感じ。ちょっと一度見ただけじゃ気づけない所はあるかも。ただこのセンスや雰囲気に酔いしれたくなるようななんとも不思議な魅力をもった映画でした。
