クーロン

メッセージのクーロンのレビュー・感想・評価

メッセージ(2016年製作の映画)
4.5
一言。感動した。
一言で言ってしまえば軽く聞こえるかもしれない。けど、この『感動』は様々な思いや演出、鑑賞している者に投げ掛けられた『メッセージ』に"感"情が"動"かされた。そんな深い一言だと受け取って欲しい。切なくも前向きになるエンディングが好きでした。

始まりから「メインヒロインは何か背負って生きている」というのを感じさせ、所々で何かを思い出すように頭抱えるシーンを観る度に「重要な何かがこのシーンに隠れてるんじゃないか」と注視していたら…。…。……。
多分ヒロインも観てる人と同じ気持ちだったでしょう(^^;

相手に意思があるのか分からない文明相手にコミュニケーションとる難しさ!!
そんな相手に言語学者がとる"対話の過程作り"がとても理詰めで納得できて、素直に凄いって言葉が出て来ました。

そして各国の独断で決定していく強行姿勢。これ止められないんじゃ?と緊張して観ていたら、この映画ならではの解決に脱帽しました。この解決もそうですが、その方法がこの映画の"始まりから終わり"を確たるものにしていて感動しました。鳥肌立ちましたね。

映画として"始まりから終わり"が1つのコンセプトとして確立してますが、ストーリーとして"終わりのその先"というのが真のメッセージに感じました。それ故に悲しくもあり、喜びに震えて、迷いなく力強く、その一瞬を大事にしようと決めたヒロインを見て、自分の価値観も変化したのを感じます。

音楽もとても良く、満足です♪