クーロン

リメンバー・ミーのクーロンのレビュー・感想・評価

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)
4.7
お盆に合わせて鑑賞して、観終わった後とても家族とご先祖を大事にしたくなった(о´∀`о)

導入まで長くないのも良かった。突如として死者の国に入り込んで不安になるところも、ご先祖さんとの合流で始まるから妙な安心感があって、素直に"死者の国に入る"という恐怖がなくて素敵でした。

映像も華やかで、音楽や躍りが絶え間なく、彩り豊かな世界観に魅いってしまいとても幸せそうな世界。でもその裏で、現世の人から忘れられると"死者の国"からも消えてしまう「二回目の死」があって、とても寂しい気持ちにも出会った。

その二極の表現で、『亡くなってしまっても向こうで幸せにしている安心感』のと、『現世で自分が生きた証(皆の記憶)が薄れて、本当の死が訪れる切なさ』が真っ直ぐ自分の心に入ってきたのはとても感じた。
それ故に家族・親戚を大事に思い、これからより一層ご先祖に感謝し手を合わせようと思える映画でした(*´-`)

自分がこの映画を観てとても好きになったシーンはやっぱり、最後の婆ちゃんのとこですね♪主人公が"音楽はだめ!!"の一族のルール(呪縛)に悩まされ話が進んで、最後のそのシーンでどうしても弾かなきゃいけない。歌わなきゃいけない状況で、絶対歌わせないようにしている音楽猛反対の叔母を、父親が「待って」と静止して見守る。その後にお婆ちゃんに優しく歌い始めて、それにつられて記憶を戻したように一緒に歌うシーンはもう感涙です・゜・(つД`)・゜・

その後に昔話してくれるお婆ちゃん。それを親族皆で聞く。これもまた素晴らしいものでした。

久しぶりに長文。満足度の表れでございます。
瞑目し離れぬ思い出を語る婆ちゃんを囲み聞き入る親族の美しきかな。離瞑婆・美囲。でございます。お後が宜しいようで(?)m(_ _)m