クーロン

ジャンゴ 繋がれざる者のクーロンのレビュー・感想・評価

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)
4.0
出てくる人物達のキャラ立ちの良さよな。

奴隷売買で黒人に立場ない時代背景もあり、優れた才能を持っていても時代に埋もれてしまってる黒人達がいるであろう。それを証明するかのように、ジャンゴの適応性と成長の程が目まぐるしく、盛り上がる期待と膨らむ不安の中にどこかで″黒人達の希望の星″と観ていたのに。…のに、時に黒人に対しても冷酷であろうとする姿に虚しさと失望感が襲ってきた。

でもね。自分はこの映画が好きだ!
唐突に何だ?と思うだろうが…奴隷制度が好きではない人が賞金稼ぎのお手伝いとして奴隷を買い、技を教え、対等に話をし、共に旅をする。これほど二人の旅を、時間が経つにつれてもまだまだ観ていたくなる″相棒(バディ)″ものが楽しくないわけないじゃない!西部劇な雰囲気もgood!
そしてなにより最後。タランティーノの演出ですな。自分の愛する妻を救うための怖いもの知らずな旅の結末の魅せ方が好きすぎた♪ 戦い終わり、愛する者に向け歩くシーンもいい。その後の、馬にお茶目な動きをさせて和やかな雰囲気を作って終わるとこなんか、今までの緊張しきった体がほぐれる感じがもうたまらん! しかもそれがあるから、ジャンゴがより紳士的な格好いい人物に見えて素敵でした。

満足満足♪長々と語りましたが。これにて。ワン・ツー・″ジャンゴ″!!