ENDO

明日はないのENDOのレビュー・感想・評価

明日はない(1939年製作の映画)
4.0
淪落した女。彼女のセルフイメージを固守するため、その虚実の落差があまりに大きいために霧の中へ消えるしかない。その矜持に嗚咽。アンリと息子がいるんだから、生きてもいいじゃない!視野狭窄はメロドラマの特権ですが。
二重露光した紗に覆われたストリッパーの楽屋から、ディゾルブは時空を超越する。女の絶望が彼女に当たる光量を徐々に絞っていく。その経過を丹念になぞる。これぞオフュルス。
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