ピエールを寝かせたジョルジュとエヴリーヌが語らう場面、視線が合っているようにしか見えない切り返しがあるのだが、カメラが引くと視線どころか顔すら向いておらず驚き哀しい。
ヒューズが飛ぶのは「信じて」と…
この映画を調べると「俺たちに明日はない」に掻き消されてしまう。のが勿体無い佳作である。
過去の思い出を塗り替えまいと執着し続ける主人公は、観客にどれだけ打ち明けたのだろう。彼女は彼女の断片を欠片しか…
最高。車ん中で目元にだけ当たるライト、ステージのスポットライト、停電の暖炉を背にして翳っている二人の顔から懐中電灯持った係が立ってる伴奏付きの映画館、信じてって戻る明かり。覚悟を決めてからの抜け殻の…
>>続きを読む2024/2/26
モンマルトルのキャバレーで働く、踊り子・エヴリーヌ。かつては令嬢だったこともあって、知的で客のあしらいもスマート。が、昔の恋人に再会したことで、3日間限定の嘘の生活が始まる。彼の…
淪落した女。彼女のセルフイメージを固守するため、その虚実の落差があまりに大きいために霧の中へ消えるしかない。その矜持に嗚咽。アンリと息子がいるんだから、生きてもいいじゃない!視野狭窄はメロドラマの特…
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