一番好きなマーベルヒーローはドクター・ストレンジだが、映画として一番好きなのはアントマンかもしれない。そんなアントマンシリーズの二作目。
なんやかんやあって自宅軟禁状態のアントマンことスコット。そんな中でも娘のために自宅いっぱいにアトラクションを自作して一緒に遊んでいるのがとても愛にあふれていて好きなシーンである。あの冒頭だけでスピンオフを作って欲しいくらいには好きかもしれない。というよりスコットの軟禁生活を映像化してほしい。
敵側であるゴースト周りも良いキャラをしていて好き。ヴィランとして一枚岩じゃない感じがとても好き。悪に振り切っている悪役も好きだが、本作のように悪と断じきれないモヤモヤした立ち位置なのも悪くない。
アントマンシリーズは他のMCU作品と違い、あらゆる物質を大小できるのがとてもユニークであり、作品としての強みでもあると思う。デカくなれるならずっとデカいままのほうがいいじゃん、とも思うのだが、そこに関しても納得のいくハンデがあるのも良いバランス。
ひとつ気になったのが、小さくしたビルを持ち運んでいるときに中の棚やら何やらがグッチャグチャになってしまわないのだろうか。キャリーで結構荒っぽくガタガタさせていたからその辺りが地味に気になってしまった。まぁどうでもいいと言えばどうでもいいのだが。
ネタバレになるのでボカすが、終盤であの装置を操作しながら色々説明している時のスコットで変な笑いが込み上げてきた。……いや、ものすごく感動のシーンなんだけどね！！ 絵面がね！！ 感動すればいいのか笑えばいいのかよく分からなくて変な笑いが止まらなかった。あのシーン好き。
MCUマラソンで前作が前作だっただけに、本作はあまり重くないコメディタッチな作品でよかったなぁ～はぁ、めでたしめでた……くない終わり方をしていて改めて本作とあの作品の時系列で頭を抱えてしまった。どうなるアントマン！！
