トランプ大統領がメキシコをディスるこのご時世に、メキシコ文化を取り入れまくった上に家族愛を語るという、以前より一層左翼的になりつつあるアメリカ映画の一つだろう。
政治的な話を映画に持ち込むのあまり好きじゃないから、この話はここで終わるけども。
日本の子供には伝わりにくい部分もありそうだが、なかなか良いファミリー映画だと思う。
「この映画一回見たっけ？」という錯覚に陥るほどド王道のストーリーだが、メキシコ文化が取り入れられてる分、とても新鮮に見える。
テーマである家族の絆も、"死者の日"という文化を織り交ぜることで、とても幻想的になった上にメッセージのパワーが増している。
特に驚いたのが、映像の綺麗さ。
陰影の描き方が素晴らしい。
光の当たり方や強さによってできる影の表現がとんでもなくて、実写と見間違うレベル。
死者の国という特別な世界観が、とてもリアルに感じられた。
トイストーリーも1から3でかなり3DCGに磨きがかかるが、この映画の3DCGはそこからもう1段階は上のレベルに到達していると思う。
最後になるが、個人的には、原題のcocoよりも邦題のリメンバーミーのほうがしっくりくる。
原題は日本だと「ヨネ」みたいなもんだろう。
