ハレルヤ

戦場からのラブレターのハレルヤのレビュー・感想・評価

戦場からのラブレター(2014年製作の映画)
3.8
看護婦として第一次世界大戦で戦地のフランスに勤務した実在の人物ヴェラ・ブリテン。彼女の過酷な運命を描いた実話ドラマ。

世間で言うお嬢様のような身分だったヴェラ。オックスフォード大学にも合格して、弟の友人のローランドとも婚約するという良い人生を送っていたものの、そこに戦争という大きな影が忍び寄ります。

そして弟とローランドも徴兵されて戦地へ行くことになり、ヴェラ自身も大学を辞めてまで看護婦になって誰かのために役立とうと努力します。そして彼女の元には次から次へと厳しい現実が押し寄せてくる。

ヴェラを演じたアリシア・ヴィキャンデルの表情が凄い。前半での明るい彼女とうって変わって、中盤からは笑顔が消え失せ現実と向き合わかなくてはいけない姿の差がかなり感じられました。

彼女の姿を見ていると戦争さえ無ければ明るくて楽しい人生が待っていたかもしれない。こんな風に戦争で大切な人を奪われて人生を狂わされた人が数えきれないほど居たでしょう。

本作は戦闘シーンはほぼ皆無で、ヴェラを中心とした一般市民の目線で描かれる物語。なのでよくある戦争映画とはまた違う反戦へのメッセージが受け取れます。

余談ですがタロン・エガートンがヴェラの弟役で出演。本作がデビュー作なので、「キングスマン」直前の姿が見れるのも貴重です。
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