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ぼくのエリ 200歳の少女のBOBのレビュー・感想・評価

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)
4.0
北欧スウェーデンを舞台にしたロマンス・ホラー。

いじめられっ子の少年オスカー。隣に引っ越してきたミステリアスな少女エリと初恋に落ちる。

"Let the Right One In"

意外にも初ヴァンパイア映画だった。一発目から傑作。孤立する二人による美しくて恐ろしいピュアなラブ・ストーリー。

身も心もとにかく寒い。閉塞感すら覚える雪に覆われた真冬のスウェーデン。凍った湖。人々の白い肌。陰湿ないじめ、殺人。

見せる/見せないの使い分けが秀逸。恐ろしい出来事を敢えて見せない演出が、より残虐さを感じさせた。特に、例のシーンは鳥肌モノだった。

音の使い方が巧い。序盤からドアの開閉音や咀嚼音が気になるなあとは思っていたが、中盤辺りでその理由が判明した。

徐々にヴァンパイアの設定が明らかになっていく過程が興味深かった。

ハッピーエンドともバッドエンドともとれるラストが見事。

450
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