このレビューはネタバレを含みます
(原作未読)
人を惹きつける美しさを持つ少女とその神さんの二人だけの話。大友もいるけど、やっぱり二人だけの世界の話だと思う。
夏芽のコウへの思いは恋なのか、何なのか。夏芽はいつもコウの背中を追いかける。走って走って、追いついたと思ったらまたどこかに行ってしまうコウ。「コウちゃんに勝ちたい」「私はコウちゃんのもの」「コウちゃんは私の神さん」…これってただの恋なの?どういう感情なのだろう。原作を読んだらもっと理解できるかもしれない。
詩的で、イメージ(印象?)を見てるような映画だと思った。コウとの出会い、タイトルとナレーションのシーン、椿のシーン、マニキュアの赤と青、火祭り、二人で呪いを解くシーン、血の色の花火、どれも印象的だった。ラストシーンの二人は余りにも幸せで、でももう会えない切なさがあって、美しかった。
恋愛映画とは言い切れないし、音楽映画でもある。でもストーリーはなんだか神話みたいな映画だと思った。