よしたか

フランス組曲のよしたかのレビュー・感想・評価

フランス組曲(2015年製作の映画)
4.0
ミシェル・ウィリアムズ主演
ソウル・ディブ監督作品
[フランス組曲]

すごく文学的な香りがする、
そんな映画だな、と思いました。

そう思ったのも間違いではなく、
イレーヌ・ネミロフスキー原作小説を、
映像化した作品でした。

原作未読なので憶測です、
違っていたら申し訳ないです。
この作品を観賞してみて、
けっこう忠実に再現されたのかな、
思ってしまう出来でした。
なので、文学的だな、と思いました。

あ、原作が発表された経緯も、
非常にドラマチックです。
70年の時を越え、世に出て、
ベストセラーとなりました。

映画本編もとても良かったです。
フランスの田舎の美しい風景、
役者さんたちの力、ストーリー、
どれをとっても文句なしです。

個人的には、ドイツ将校役、
マティアス・スーナールツの
上品で育ちの良さを感じる、でも、
自信溢れる器の大きさが出た演技、
とても好きでした。
[リリーのすべて]でも登場で、
ちょっと嬉かったので、
これから注目したい役者さんです。

それと、事前に出るの知っていた、
マーゴット・ロビーですが、
観賞し終わっても、出ていたのが、
わかりませんでした。
[ウルフ・オブ・ウォールストリート]では、
あんなにゴージャスだったのに…
今回地味子さんでした笑
でも違和感なくこなされていました、
こちらもすごい女優さんです。

役者さんのことばかりでしたが、
戦争映画なので、辛い描写多々…。
でもタイトル[フランス組曲]
美しいピアノの旋律と、
戦争という非日常の中で奏でられ、
育まれる美しい愛の旋律…
戦争映画、ロマンス映画、
どちらとして観ても出来の良い、
観応えある作品に仕上がっています。

あ、不満…ありました…
フランスが舞台、キャラ設定も、
フランス人、なのに…
英語を話す人たち…
フランス語なら完璧だなぁと…
その一点のみです…

それを差し引いても良い作品、
雰囲気も素晴らしい、
劇場で観賞出来て良かった!
そう思える映画でした。

[フランス組曲]

2016 1 TOHOシネマズ名古屋ベイシティにて観賞しました。