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葛城事件のmasa22のレビュー・感想・評価

葛城事件(2016年製作の映画)
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レビューで評価も高いし、元々、沈まぬ太陽やALWAYS三丁目の夕日、最近だと64なんかで、好きな役者さんだった三浦友和を観たくて行きました。

でもね、でも、分かり切って行った訳ではないですよ、内容を。こんなにも荒んだ、病んだ、埃を被ったストーリーだっだとは。。

やはり、映画は何かを与えてくれる、出来得るなら、夢や希望が良いと思うんです。

が、今作は、人間の業と言い逃れできぬ程の他者への干渉が、父性には有るということの、再確認。客観的に評価出来なくなる程、感情の深い深いところに留まる、そんな映画でした。

映画の成功を何を持って語るかは、たぶん誰にも限定出来ないと思うけど、今こうして鑑賞後30分後に書いていると、既に象徴的なシーンのみが浮かび、さっきまでのザワザワした感情が、少し冷めているのも事実です。

好きか嫌いか。
良いか悪いか。
傑作か駄作か。

そんな評価基準を、この映画はハナから無視して、別の領域、きっとわれわれの感情の何処かしらかにあるだろう原体験、原風景に重ねる厭らしさ、憎たらしさが根底にあって、台詞はあくまで表面的なモノでしか無い、そんな気がして来ます。

自分の父が、重なるのが切ないです。
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