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葛城事件のcのレビュー・感想・評価

葛城事件(2016年製作の映画)
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強烈だった。死刑制度に対しては一生揺らがないだろうと思っていた自分の考え方を見直すくらいには。実際にあるような事件を基にしながらも、内容のみにこだわりすぎていないところが良い。
善と悪で二分される世の中において、人は必死で善にしがみつきたい。しがみつくのに疲れたり、つけなかったりした人が悪とされ、その行き場のない憎しみが善へと向けられるんでしょう。「自分だけがよければって思う人が増えたから」っていう表面上だけの理由で、見て見ぬ振りをして、死刑になれば終わり。果たしてそれでいいのか。というかいま偉そうに言ってる私がそういう人間だったんだよ。
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