掃除機をそう使うんだ！
掃除機に象徴される生活感とか侘しさが絶妙で、上手いな〜と思った。
あんなに空虚な家を、それでも守ろうとしていた虚しさがたまらない。
壊れた時に淡々と破壊しようとするとことか、次男と父親はよく似ている。言いなりになるばっかりで結局自分を壊していく楽な道を選んだ長男と母親が似てるように。
みんな家族とか家とか型に呪縛されてて、けれどそれが縁というものなのかもしれない。どいつもこいつも腹立たしいし、好きじゃない人たちなんだけど、その誰もが普通にその辺にいそうな人間であること。何も特殊なことじゃなくて、きっかけひとつなんだっていう危うさがリアルだった。
たださ、死刑囚と結婚しようとする独善的かつ陶酔型の女は、いちばん嫌いなタイプよ。
