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破門 ふたりのヤクビョーガミのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

4.3
大阪。弁は立つがぐーたら貧乏な建設コンサルタントの二宮啓之(横山裕)は、サバキと呼ばれる建設現場での暴力団対策の仕事を主な収入としていたが、この仕事を通じて二蝶会のイケイケやくざの桑原保彦(佐々木蔵之介)と知り合って以来、何かとトラブルに巻き込まれるようになる。いわば、桑原は二宮の“疫病神”だった。ある日、二宮は映画プロデューサーの小清水(橋爪功)が持ち込んだ映画企画を、桑原のいる二蝶会に紹介する。二蝶会は出資するが、小清水は金を持ったまま消えてしまう。出資詐欺師の小清水を追いかけるため、桑原は二宮を巻き込んで奔走するが、小清水は見つかってはするりと逃げてしまう。遂にキレた桑原のハチャメチャな追走劇は、ますます大きなトラブルへと発展する。さらに小清水を追っているはずの二人が、何者かに追われている……? 二人は生き残りを懸けて大勝負に挑む。
黒川博行の「疫病神」シリーズの「破門」を映画化。WOWOWドラマ版よりクライムコメディでバディムービーよりな作り方。佐々木蔵之介演じるイケイケで武闘派だけど抜け目ない桑原と関ジャニ∞の横山裕演じるヘタレだけど義理堅い二宮の腐れ縁なようで友情で繋がっている凸凹コンビが映画製作の出資金詐欺を起こした偽プロデューサーを追う欲望と金と友情の珍道中を、関西出身の佐々木蔵之介と横山裕たちのテンポの良い掛け合い、金のために利用しあっているように見えて息の合った腐れ縁の友情で繋がっている桑原と二宮の友情、白地手形などを使っての詐欺の手口や関西裏社会のリアリティ、出資金詐欺の背後にいる敵対組織との抗争や桑原と二宮凸凹コンビと偽プロデューサーの騙し合いを絡めて描いた傑作クライムコメディ映画です。
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