つかみが本当に性格わるいハネケなのだが、全体としては綺麗なドラマだった🐹
トラブルが、それに直面した家族のより一層根深い歪みをあぶり出す構図は、なんだかアジア映画っぽい味わいだった。表面が割れたかと思いきや、裏側はとっくに粉々だった、というか。
どうしてそんなことをしてしまったのか本当に分からない少女と、痛いほど分かっている老人の対決(と言っていいだろう)は、たいそうヘビーだ。『愛、アムール』見た後でなければ、この重みはないだろう、ということでやはり映画は見る順番が大事だと再確認する。ラストも緩急自在で素晴らしい。