この監督らしい、不穏で不快な映画ではあるけど。
なんというか、これまでの作品と比べて突き刺さってくるものが弱い気がするんだな。
なんとなく過去作の焼き直し?セルフオマージュ的なにおいがする。
家族というテーマも、SNSの使い方も、「らしさ」はあっても「こう来たか!」っていう驚きがない。良くも悪くもハネケ節。
この監督の映画を観て初めて「退屈だな」って思っちゃった。
家族の愛憎がテーマなら、今はグザヴィエ・ドランの方が断然面白いと思う。
カラオケのシーンは最高だった。あんな風に歌って踊ってみたい。