ハッピーエンドの蛇らいのネタバレレビュー・内容・結末

13歳の女の子役がI♥️JAPANと描かれたプリントTシャツを着ていたのが引っ掛かったので調べてみたら、母親を薬で殺害した描写は、日本で高校生が起こした母親毒殺未遂事件がモチーフになっているらしい。当時その高校生は毒殺に至るまでの経緯をブログに記していた。

最初、観終わったとき監督はSNSに狂っている現代の人々を皮肉程度に画面に映したかったのかと思っていた。
けど、実際の事件をモチーフにしていることを知って、「マジでSNSばっかりやってると人間としてやべえことになるぞ！」っていう監督の鬼気迫る警告を感じずにはいられない。

まだミヒャエル・ハネケの過去作品を観たことがないので世界観を掴めていないことを踏まえたうえでいうと、映画としては終始退屈なことは否めない。けれど、つまらない映画と言い切れない温かさや、引っかかる何かを感じることも事実。