ヒゲゴリ恐怖映画系

ちえりとチェリーのヒゲゴリ恐怖映画系のレビュー・感想・評価

ちえりとチェリー(2015年製作の映画)
3.7
成長の空想奇譚

幼い頃に父を亡くしたちえりはチェリーと名付けたヌイグルミを抱え、は母に連れられ父方の祖母の家へ向かう。
法要に行きたくないと駄々をこね1人家に残されたちえりは空想の世界に浸る。
仲良しのチェリーと共に家の中を探検していると何処からか声が聞こえ辿り行き着いた場所は家の軒下…
お腹の大きな犬が今にも産まれそうだと告げるのだが…

ストップモーションアニメ
父を亡くし、生活の為働き詰めの母とは余り話さなず空想に自らの逃げ場所を作っているちえりが、大好きだった父の「ちえりの空想の力は素晴らしい」という言葉に従い自らを保つため成長するための物語。
話が進むに連れ空想と現実の間を行き来するちえりの成長ぶりに胸が熱くなり、心の中にちゃんと父がいるのだなと思った。
空想の世界だけでなく、現実とも向き合わなければならないと分かりながらもなかなか踏み出せない自分にちえりが気がついた時は涙が溢れた。
出てくるキャラクターもネズミ、猫、犬、カラスと可愛らしいオンパレードw
物語の肝となる怪物のフォルムもなかなか不気味で◎
優しい心の成長の空想物語はいかがですか。

親戚の子供達が「ザ・子供」って感じがなんともw