この男、不真面目につき…
定例会議が行われる。
業績が伸びない営業2課の課長原島は重圧で吐きそうだった。
予想通り怒号が飛び罵られる中、花形の営業1課で居眠りをする男が…
花形の営業1課で在りながら万年ぐうたらで業成績底辺の八角(やすみ)であった。
1課課長の坂戸は醜態を晒す八角にあたりを強くするもパワハラで訴えられ、あえなく移動。
部長の北川の子飼いと言われていた坂戸があっさりと移動…腑に落ちない。
それをきっかけに八角に関わった人物が次々と謎の人事異動となる。
原島は八角が何か隠してるのではと睨み、部下の浜本と共に探りを入れていくのだが…
the池井戸エンターテインメント！
地位的弱者が強者をジャイアントキリングするお決まりのパターンだが、現代日本のサラリーマン体制の闇の部分を穿っていて面白かった！
上司は絶対の存在、ヘタすると｢神様｣と崇めかねない旧日本企業内のカースト制度を問題視していて、過重労働や責任転嫁で虐げられている下部の人間模様の凄まじさがわかり、だからこそ正さねば成らないと立ち上がる八角が素晴らしかった(その理由も語られる)
池井戸作品常連のかなり濃い俳優陣の演技も◎
予告編で想定(映画好きあるある)している展開とは少しづつ違っていたのも良かったw
野村萬斎の高笑いや煽りは本職の狂言師っぽかったけど、低い声で語ったり詰め寄ったりするシーンは渋みがあってかっこよかった。
旧体制の縦社会に一石を投じる世直し劇はいかがですか。
ミッチーの役どころが好きだったw
