このレビューはネタバレを含みます
技術がいくら発展しようとも、差別は形を変えて存在し続ける。
人種、身分、家柄、性別など(広義的な)優生思想は人類史に刻まれてきたと言えるが近未来の一つの可能性として描かれた本作でも遺伝子の優劣という形で差別はあり続けること訴えかけていると感じた。
この物語はそんな"決めつけ"に抗い、それを凌駕する希望を描いている。人生を捧げるほどの夢をもつことの大切さを伝えたいのかもしれない。
近未来や遺伝子がフォーカスされがちだが、ヴィンセントならどのような環境でも夢を叶えるために進み続けられるだろうと感じた。