mayuchi

ジャック・リーチャー NEVER GO BACKのmayuchiのレビュー・感想・評価

3.0
【2017年102作目】

トム・クルーズ主演。
2012年の『アウトロー』の続編。
アメリカ軍の元捜査官だが、
現在は除隊をしていて、流れ者のジャック・リーチャー。

あれ?どうしました?
前作の様な渋いリーチャーは何処へ?
いや、リーチャー自体は渋さはあるか・・・。
しかしながら、作風が若干違うような・ω・`)?
これを続編としても良いのかしら?

私は『アウトロー』はとても面白くて、トムの人気シリーズがまた増えるのかと期待してました。
片や派手派手の超娯楽大作のMIシリーズ。
片や渋さの塊、ジャック・リーチャーシリーズ。
両極端なところで、トムお得意のアクションをシリーズ化して見せてくれるんだとワクワクしてました。

しかし蓋を開けてみると、平凡なアクション映画になっているではないですか!
これ、トムでなくても良くね?と思ったし、なぜトムがシリーズ化しようとする続編がこんな作りなのか不思議でならない。

今回リーチャーには、娘がいたかもって設定ですが、リーチャーの性格上「身に覚えがあるかも」ってのがどうも引っ掛かる。
あのような仕事の仕方をするリーチャーが、そんな事を女性にするだろうか?
どうもこの点は私は納得できなかった。

全体的にライトな作りなので、気負わず観れるとは思いますが、だったらトムでなくて良かった。
トムのネームバリューがなければ、目新しさのない脚本でもっと成績が悪かったとは思いますが。
ここまで雰囲気が違うのは、監督交代が根本的な原因なのは明らかですよね。

今回の監督はエドワード・ズウィック。
4月に公開されたマット・デイモン主演の『グレート・ウォール』で脚本を担当。
レオナルド・ディカプリオ主演の『ブラッド・ダイアモンド』では監督を務めた。
駄作ばかりではないし、しっかりと力のある監督なのに、今回は少々ガッカリ。

今シリーズに、派手さや娯楽性は必要ないと思います。
どこまでも地味に、そして職人技で悪を成敗する勧善懲悪のジャック・リーチャーが観たいのです!

批判ばかりなので、逆に良かった点も・・・。
少しとぼけた感じは前作とほぼ同じ。
女性の扱いもスマートではなく、デリカシーもあまりない。
年頃の女の子にも同様(笑)
これはリーチャーらしい!
冒頭のダイナーでの一連の流れは、正しくリーチャー。
(本作、ここがピークと思われ)
あと、私がすごく好きだったのは、ラストシーン。
改めて娘と再会してからエンドまでは、少し淋しさを感じ、でもどこかほんのり温かい。

一般的には及第点が付けれると思うけど、前作が好きな人には「どこか違う」感があり、この作風での続編が作られるとすれば、あまり期待できないかなと。
原作は読んでませんが、もう少し面白い話しに出来るのもあると思うんですがね。

惜しいなぁ〜(^▽^;)
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