Regenbogen

キングスマン:ゴールデン・サークルのRegenbogenのレビュー・感想・評価

4.3
楽しかったー。センスキレッキレで疾走しきる2時間という感じ。オープニングからいきなりトップギアのカッコよさです。もう、麻薬の合法化とか米英文化の比較とかそういうテーマじみた事には触れるまい。そんなことを考えるのも勿体ないくらい、とにかくカッコいい。これに尽きる。

スパイ映画の新ジャンルと言われておりますが、すごく腹落ちする表現です。007のようなこれまでのスパイものは表現はリアルで重厚なんだけど、どこか違う世界のカッコいいものを見る、という感じ。地に足のついてない感じがします。(それもよいのですが)
キングスマンは自分たちの延長線上にあるかもしれない、そんな気にさせてくれるスパイもの。なんせ仕立て屋さんだし。主人公は元はどこにでもいる男の子だったっていう設定だし。チャラいし。これが007ならまったくカッコ良くないだろ、っていうのを音楽と映像と衣装とアクションとキャストでかっこよく仕上げてるのがキングスマン!カッコいいというか、クールという表現があってる気がする。
表現が凄くドライなのも好きです。人がバタバタエグい死に方しますけども血の表現がほぼない。 絶妙な軽さ。これもクールです。コミック原作というのも納得。
唯一残念なのはアメリカのステイツマン勢の登場により英国紳士とスーツ成分が減っちゃったことであります…。もっとコリンのスーツ姿を拝みたかった…!いやーでも今回のハリーは可愛かったから許す!
ハリーハートはスーパースパイ!

あと二回目の鑑賞でオープニング見直すと、選曲に合点がいって鳥肌立ちました。なぜバグパイプ調なのにアメリカンカントリーで始まるのか謎だったので。
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