祝アカデミー賞作品賞。ニュース見て声が出ました！素晴らしい。
とてもわかりやすくて、解釈の余地や余韻かがあまりない映画でした。
冒頭から、貧困という状況によって人間の汚なさみたいなものを晒している家族に、その暗い部分を暴力的に照らしてしまうエリート家族が登場して、その暗さがどんどん濃くなって、物語がどんどん暗転していく。そこまで描く⁈というところまで。
極端な２つの家族に対して、そのどちらにも少しずつ共感できてしまう。妬む立場と蔑む立場の両方に共感できる。だからこの映画は面白くて怖い。
構成は真ん中くらいでちょっと間延びしました。後半でどんどん引き込まれていきます。
韓国映画をはじめてきちんと見たけれど、大変わかりやすい。メッセージが強い。そして突きつけるものが厳しい。例えば日本映画では弱者に寄り添いがちだけど、この映画では弱者を社会のせいにしない。
そして韓国は映画産業に力を入れているのをなんとなく知ってたけど、こういう形で開花して良かったなぁ。
