イトウモ

500年の航海のイトウモのレビュー・感想・評価

500年の航海(2015年製作の映画)
4.0
マゼランに買われ、随行し、東洋人として史上初めて?世界一周した奴隷のエンリケを監督自ら演じるメタフィクションドキュメンタリー。マゼランに随伴するエンリケを被写体につきまとう自分に見立て、フィクションの内外を自在に行ったり来たりやりたい放題

素直に見るとエンリケがマゼランの背後霊に、タヒミックがエンリケを降ろすイタコになるのだけど、本編内の歴史劇にまるで演者の素の人格のほうが余剰として付きまとって見えてくるようになるの、夢も現も紙一重というロマンがあって大変佳い