KajitaMai

バジュランギおじさんと、小さな迷子のKajitaMaiのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

お勧めしてもらって観たけど本当に良かった。
真っ直ぐに生きること、良心に従うことの素晴らしさを感じられるストーリーだった。

ヒンドゥー教のバジュランギは肉料理の匂いだけでも嫌悪感を抱いていたのに、シャヒーダーのためにチキンを食べに連れて行ってくれるシーンは無宗教の私でもバジュランギの優しさを強く感じた。
今までバジュランギはイスラム教を毛嫌いしていたけど、イスラム教徒や導師に助けられたり、和解していくうちに宗教の違いを認め合うシーンがとても印象的だった。
バジュランギが警察から追われていてもイスラム教の礼拝堂であるモスクに入れないと導師に伝えた際に、導師は「誰でも歓迎する。モスクに入る者は家族同然だ。」と言ったり、バジュランギと別れる際に導師がヒンドゥー教の祈りをしてくれたりと、相手の信仰を尊重する姿勢を見せてくれたから最後の国境を渡るシーンでバジュランギもイスラム教の祈りをしたのだと思う。
インドとパキスタンの両国の人々がバジュランギの帰国の為に行動を起こしたのは、バジュランギが1人の女の子を助けたいと真っ直ぐな気持ちで奮闘していたからこそだと思うし、銃を持つ軍人にパキスタンの人々がバジュランギのために対立するシーンは本当に感動した。
自身の生き方に影響を与えてくれる数少ない映画だと思う。
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