にっきい

バジュランギおじさんと、小さな迷子のにっきいのレビュー・感想・評価

3.8
予告見てハルシャーリー・マルホートラちゃんの可愛らしさに一目惚れして観ようと思ってた映画。
新作だと思ってましたがリバイバル上映でした。

パキスタンに帰れば小鳥のように喋るわよ、って話し。
インドとパキスタンは隣り合わせの国なのに仲が悪いの知りませんでした。
不勉強で知らないけど、パキスタン人がインド人を虐殺した歴史がある?
インドはヒンドゥー教だしパキスタンはイスラム教。

パキスタンからインドに来ていたシャヒーダーは、線路の修理中に列車を降りてしまい、発車した列車に乗れず取り残されてしまう。
次に来た列車に乗るのだが、その列車はパキスタンには向かわずデリーに向かい…、って話し。

これはめちゃくちゃ面白かったです。
デリーでシャヒーダーはパワンと出会うんですが、彼がものすごく真面目なヒンドゥー教徒。
街中で猿見かけただけで拝む。
シャヒーダーはパキスタン人なのでムスリム。
鶏肉も食べる。
人種も信仰も違う2人が心を通わせていくロードムービー。
パキスタンとの関係が悪化して旅券が発行されなくなり密入国するんだけど、パワンは真面目だから国境警備隊の許可を得ようとする。
絶対に信念を曲げない。
そんな2人の行動が、信仰や人種を超えて助け合う大きな力へとなって行く。
今作のムスリムは全ての人に扉を開く平等な宗教として描かれてました。
神が人類より高次元の存在で、人類を救済してくれるのなら、何故信じる、信じないで選別するのか?
他の神を信じる者を異教徒として弾圧する事を神が望んでいるのか?
そもそも信仰や生まれた国が違う事で何故差別や争いが起きるのか?
パワンのクソ真面目ぶりが可笑しくて、シャヒーダーがひたすら可愛くて、そして人の優しさが伝わってくる素敵な映画でした。




*********鑑賞記録*********
鑑賞日:2024年4月27日
鑑賞回:19:20〜22:00
劇場名:第七藝術劇場
座席情報:H-7
上映方式:2D 字幕
レーティング:G
上映時間:159分
備考:会員料金(1100円)
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