nakaji

バジュランギおじさんと、小さな迷子のnakajiのレビュー・感想・評価

4.3
ネットで実在の死刑囚のオマージュと書いていた人がいたんですが、確認できませんでした
もし本当なら、映画と違って死刑になったか、
まだ捕まったままなのかもしれない

実在していても、映画の内容はほぼフィクションでしょう
「ガンダル」のようなエセドキュメンタリーと違って潔いけれど
都合良すぎるよね
現実なら、捕まるだけなら幸運、射殺されてもおかしくないだろう

インドの都会ではカースト制度が曖昧になり、ゆるい社会になって甘い考えが大勢を占めているんじゃないかな

ラストシーンは、わかっていても涙なくして観れないけれど
(ほんま、不覚にもちょって泣いたのは、花粉症のせいではない)

インドとパキスタンの事情を考えると
心配の方が先に立つ

今は「カースト制度」とはいわず、「ヴァルナとジャーティ」というそうですが、どうでもいい

主人公は最上位のバラモン
ほとんどがベジタリアン
インドはほとんどがヒンドゥー教で
彼が信仰するハヌマーンも、もちろんヒンドゥー教

女の子がチキンを食べた時、彼女はクシャトリヤだと納得しようとしていましたね
バラモンより、一つ下の位
まあ、許せる範囲というところでしょうか

彼女がムスリムつまりイスラム教徒だとわかり
彼女をパキスタンの家族に返そうという話になっていくわけです

身分制度と宗教

国同士の利権以外の全ての戦争の原因ですよ
殺し合いの理由の根源です
人一人がどうこうできる問題ではない

だから、フィクション
みんな、仲良くできればいいなあって
なんか、無宗教の日本人みたいなお気楽な考え方です

インドとパキスタン
宗教の溝に例外はない
人生そのものだから

この映画が、バーフバリについで二番目の興行収入を記録したそうな

危機感が欠如した時、必ずしっぺ返しがくる
同じものを
北寄りに傾いていく韓国にも感じるんだけどね

蛇足だけど、ベジタリアンでなんであんなにマッチョになれるんだろうね🙀
髪の毛もフッサフサだし😹
ザキヤマに似ていると言ったら、ファンに怒られるだろうな😽
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